死に神ゲーム
side・・・shisui
赤い点はそれぞれバラバラに留まったり動いたりしている。
いずれにしても10分以上は同じ場所にいない。
ーコンコン
「どうぞ」
背後の扉のノック音に返事をすると、扉が開く音がした。
「紫翠さん、こんばんは♪」
可愛らしい声の挨拶に椅子を回転させて振り向く。
そこにいた少女に私は微笑みながら挨拶を返す。
「こんばんは、聖花」
宝生聖花(ホウショウキリカ)。
死に神ゲームの案内人。
「放送、どうでしたか?」
ニコニコとしながら肩より少し短い銀色をした髪を揺らしながら近寄ってきた。