死に神ゲーム
「いつも通り、完璧でしたわ」
そう言えば聖花は嬉しそうに笑った。
そして赤い点が映る大きな画面を見つめて呟く。
「今回は何人が第二回戦へ挑めるかな・・・」
「・・・さぁ、どうでしょう・・・」
でも、と続けると聖花はん?と見てきた。
「全員がゲームオーバーとなるのは、困りますわね」
「?つまらないから・・・ですか?」
いいえ、と私は首をふる。
「それでは今回の『ゲーム』が成り立ちませんもの」
益々意味がわからない、という風に首を傾げる聖花にクスッと笑みを零す。
「まあ、それはともかく、聖花もそろそろおいきになっては?」
「あ、はい。それじゃ!!」
元気良く出て行った聖花を見送り、私は暫くそのまま動かなかった。
『ねぇ紫翠・・・』
―何ですの?
『私、親友ができたのよ』
―まあ、おめでとうございます。どんな方ですの?
『明るくて、大雑把で、おバカな子』
―まあ、ほめごとは明るくてだけですわね
『だけど、優しくて。私にも優しくしてくれたの・・・』
―・・・・・・・・・
『考えは慎重で、心のあるとっても頼りになる子なの』
―・・・貴方が、そんなに楽しげに言えるご友人がいてよかったですわ
「深紅・・・・・・・・・」