死に神ゲーム
side・・・shizuku
「・・・・・・ん・・・」
ねむっ・・・・・・。
ん?
「大学!!」
私はベットからガバッと飛び起きた。
今何時!?
「・・・・・・って、休みとってたじゃん」
携帯を手にとってあ、と思った私は固まって茫然と部屋を見渡した。
そうだ、一昨日から北海道に来てて・・・・・・。
「死に神ゲーム・・・」
ぼんやりとしていた頭が冴えてきた。
「・・・・・・まさか」
まさか、ホントに死人が出るなんて・・・・・・。
私はギュッとシーツを握りしめた。
「誰が・・・いなくなったのかすらわからない・・・」
あの、爆発音が聴こえた時、真っ先に動き出した香君の後を追って行くと、オレンジ色に燃え盛る炎の中、うごめく人影がチラチラと見えた。
何かが抜け落ちていくような、嫌な気分になったのを覚えている・・・。
「あれは間違いなく人だった・・・」
思い出しても込み上げてきたものをなんとか押さえ込む。
人生の中で・・・あんなショッキングな映像を見ることになるとは。