死に神ゲーム
side・・・shisui
死に神ゲーム一回戦が終り、北海道を飛びだった飛行機の中で、私はパソコンを開いていた。
――――カチ・・・カチ・・・
画面に写る個人ファイルを数枚流していくと、私は一人の部分でマウスを動かしていたのをとめた。
「・・・・・・」
そこにあるのは一人の二十歳前後の男の写真、プロフィール、軽い生い立ちなんかがあった。
名前は、垣本智哉。
「ゲームオーバー・・・・・・ですわね」
我慢できなくてゆったりと口元に笑みを浮かべ、私は写真をクリックした。
写真に、赤いバツマークが現れた。
「あらあら・・・早速、一人脱落しちゃって」
クスクスと笑ってしまう。
だって、楽しくて愉しくてしょうがないもの。
「早く次のステージを用意しなくては」
ああ、楽しみで愉しみで・・・しょうがない。