死に神ゲーム
side・・・shizuku
「しーずーくーちゃん!」
「・・・でた」
北海道から戻ってきた私は、死に神ゲームからの連絡を待っていた。
だが、全く音沙汰はない。
それからもう数日が経つ頃、大学で友達と昼食に行こうとしたら、雅人が現れた。
いや今までも来てはいたけども。
「雫ったら。そんなこと言ったら八重野くんが可哀相でしょうが」
「そーだよ。八重野、雫ちゃん連れて行っていーよ」
「ちょっと!?」
「じゃあ行こうか雫!」
「ええ!?ちょ、アンタら覚えてろよーーーーー!!」
無理矢理雅人に連れていかれながら、私はにこやかに手を振る友人達に叫んでいた。
「ねぇ何度も聞くけどさ、なんで北海道に行ったの?」
「何度も言ったけど、雅人には関係ないの。ちょっとした諸事情だよ」
「諸事情〜?」
パスタ専門店にて昼食を取りながら、思う。
何度この会話をしただろうかと。