死に神ゲーム
「そういえばさ、こんな話知ってる?
何が?と私は視線で尋ねる。
「今ネットで話題なんだけど、【死に神ゲーム】っての」
「ブハッ!!」
「雫――――――!?ι」
いきなりジュースを吹き出した私に雅人はぎょっとしながら引く。
私自身ドン引きだよ・・・どこの漫画だよ。
だけど、それくらいショッキングな内容だったから。
「ちょ、どうした?」
「・・・何でもない。ちょっとつっかえただけ」
テーブルを拭きながら言う。
「で?死に神ゲームがどーしたの?」
「逃げきっただけで賞金が手に入るんだぜ?すごくない?」
そんなキラキラとした笑顔で言われても・・・。
「そんな・・・逃げきっただけで、お金が手に入るわけないでしょ。裏があるよ」
実際あったし。
「やっぱそー思う?でもさ、やっぱ人間楽してお金を欲しい奴が大半なんだよ」
「否定はしないけどさ」
「そんな奴らからしたら、最高の稼ぎ場じゃん」
「・・・ちょっと、アンタまさか参加したいとか思ってるの?」