死に神ゲーム
コップを置きながら雅人を見る。
「んー。参加出来るなら参加してみたいけど、そこまでやりたい訳じゃないや」
興味なさげに言うから恐らく本当だろう。
思わずホッと息をつく。
「あ、セレーネの教師見つかったんだ」
「ん?」
店内唯一のテレビに視線を向けると、ニュースがあっていた。
「死体で発見、か」
死体・・・そういえば、あのプラントランドで燃えていた人・・・。
あれは、どうなってしまったのだろうか?
自分がああなってしまった時、その後自分はどう処理されてしまうのか?
「見つかったって言えば、俺らが小学生の頃、隣町の小学校にいた子って見つからないままだよな」
「ああ・・・あったね、そんな事件」
また吹き出しそうになりながらも私は頷く。
「名前何だっかな・・・白鷺ってのは覚えてるんだけど」
「白鷺・・・深紅だよ。確か」
「ああ!そうそう。よく覚えてたな雫」
「雅人が物覚え悪いだけだよ」
「ええ!?違うだろ」
騒ぐ雅人を無視して、私はぐるぐると皿の上でフォークにパスタを巻き付けていた。