死に神ゲーム
スクロールしていた指が、ピタリと止まった。
「・・・・・・」
「紫翠ちゃん?」
かくれんぼの最中、小学生の少女が行方不明に。
記事を読んで、私はその下の記事に目を移した。
「・・・此処にしましょうか」
「え?行き先決めたの?」
「さっき言いましたけど、週末私は忙しいので行ったりは「じゃあ10時頃に迎えに行くから!楽しみにしてるよ」
「ちょ、静!?」
さっさと去っていく静は、止める間もなく教室からいなくなってしまった。
え゛・・・。
「そんな・・・後で断りをいれませんと」
はあ、とため息をついて、また椅子に座りなおす。
「・・・深紅」
思わず声にだしたその言葉は、生徒の笑い声に掻き消えた。