死に神ゲーム
side・・・shisui
「紫翠お嬢様、お迎えにあがりました」
きっちり校門前まで歩いてくれば、そこにはいつも送迎をしてくれる車が停車していた。
けれど、出迎えたのは関口ではなく、紬だった。
「紬・・・どうしましたの?」
思わず目を瞬かせて、下げていた頭を上げた紬を見上げる。
「はい。本日は関口さんがご用があるということで、私が代わりにお迎えを」
「まぁ・・・そうでしたの」
納得した私は紬が開けたドアから後部座席に乗り込んだ。運転席に座った紬は車を発進させると、口を開いた。
「お嬢様、大会も終えてせっかくのお休み・・・如何過ごすおつもりで?」
「・・・その事なのですが・・・」
バックミラー越しに紬が不思議そうな見やる。
「静と、遊園地に行って参りますわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
たっっぷりの間の後、紬はただ一文字それだけ言った。