死に神ゲーム
まだ話しのあっているホールを抜け出した私は、チャペルの裏へとやってきた。
チャペルの裏は、裏門へと続く道があり、女子専用のテニスコートがある。
今の時間は、人が寄り付く事はない。
「・・・紬、出ますでしょうか」
携帯を取り出して連絡をする。
ワンコール・・・
ツーコール・・・
『はい、紬でございます』
出た!
私は自身の頬が緩むのがわかった。
「紬!私、紫翠です!」
『・・・大きな声を出さなくても聞こえます、お嬢さま』
呆れ感ありありの声の主は私の専属執事の杜若紬(カキツバタツムギ)。
「ふふっ、紬が出ましたね?珍しいですわ」
『何ですか?大体貴女、授業はどうしたのですか?』
「今は集会中ですの。
それより紬、ゲームが終わりましたわ」
『・・・そうですか。では、どうします?次のゲームを始めますか?』
「ええ。次のゲームのメンバーはもう決めておりますわ。帰ったらゲーム・・・死に神ゲームの打ち合わせですわ」
『はい』
どんな方にも手を差し延べる?
そんな方、この世にいるわけがないんです・・・・・・