短編■ 幸薄な僕

赤い顔をしたキューさん。



『…あ、ありが…と、う』


拙い話し方が可愛いなと思った。



僕は愚かなのかもしれない――


目が合った、



控えめな彼女からは想像つかない強い目。



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