短編■ 幸薄な僕

『コレ、』


そう言ってキューさんが取り出したのは、紙切れ。

写真だ。

エーさんよりビーさんよりシーさんより―――…美人な人が写っている。





ああ、僕は愚かかもしれない。

今、罠に嵌まった。


まんまと計算に乗せられていたのは僕―――…


クラスの男子と同レベルの僕――




地味なはずのキューさんが妖艶に微笑んだ。




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