短編■ 幸薄な僕

中学。
入学早々の春は、まだ小学生っぽい幼さが残る感じだったけれど、

夏休みに一皮剥けるのか、妙に色気づいたように思う。

オンナオンナするようになったんだ。




――僕はその変化を よろしく思っていない。




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