短編■ 幸薄な僕
僕だって女子と仲良くしたいんだ。友達のノリで。
恋愛感情ナシで。
クラスの盛り上げ役の奴なんか、色恋なくぎゃあぎゃあじゃれあってて楽しそうだから、
僕が同じようにしても、ぶりっ子されたり、告白されたり、色目使われたり、…なんかツマンナイ。
せっかくのカラオケもボーリングも、みんなで盛り上がってんのに、
“二人きりになりたいのムード”を出されると、凄く嫌だ。
それもこれも、カッコイイと言われる顔で生まれた宿命なんだろうか。
……若干、痛いのは承知しています。