純情&可憐、♂と♀組。 -ジュンジョウカレン、オトメグミ。-
潤:
「俺、木口潤と…」

かれん:
「私、宮崎かれんは…」

潤&かれん:
「一年生の時からずっと、大の仲良しでした。
どこへ行くにも、何をするにも、何時も何時も、一緒でした。」

潤:
「一年生、初めて一緒に食べた、あのおいしかった給食。」

かれん:
「二年生、二人して迷子になって、先生を困らせた、初めての校外学習。」

潤:
「三年生、初めて親の付き添い無しで行った、二人きりのザリガニ釣り。」

かれん:
「四年生、初めて行った、潤と私の家族ぐるみでの、北海道旅行。」

潤:
「五年生、五輪ブームに乗っかって、初めて二人で体験したアイススケート。」

かれん:
「六年生、六年間、二人は全く同じ組だと気付き、何か強い絆で結ばれている事に誇りを持っていた…


…誇りを持って…」


かれんが目に涙を浮かべ、今にも泣きそうになっているのを受けて、本当は、二人で読むはずだった文章を、潤は、まくし立てる様に、一気に言い放った。
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