純情＆可憐、♂と♀組。 -ｼﾞｭﾝｼﾞｮｳｶﾚﾝ、ｵﾄﾒｸﾞﾐ。-

「しかし俺達は、ある日を境に、お互いが異性である事を深く認識し始め、もう、純粋な友達同士ではいられなくなりました。


…そして今日を持って、親友同士だった二人は、互いの気持ちを伝え合い、友達を卒業します！
かれん、俺はお前が好きだ！

…って、全部言わせるなんてずるいよお前…俺だって、俺だって泣くのをこらえて…


何でだよ！何でこんなに悲しいんだよ！恋人同士になれて嬉しいはずなのに…」

潤は泣いた。かれんもそれを合図に、こらえていた涙を流した。

二人の涙は、桜の花びらに乗って空高く舞っていった。

それは、淡雪の様に仄かに、月明かりに照らされ輝いていた。