純情&可憐、♂と♀組。
-ジュンジョウカレン、オトメグミ。-
確かに二人の間で会話は無くなったが、お互いに、隙を見て相手を見つめる事が多くなった。
「かれんって、あんなに可愛かったっけ…」
「いつの間に潤って、あんなに大きな体になってたのかな。」
二人は気付き始めていた。お互いが、男の子、女の子の関係にある事に。大きな違いがある事に。
更に日が過ぎ、卒業式の練習が行われ始めたある日。その日の下校時も、雨が降っていた。
潤がまた傘を忘れ、靴箱のある校舎の出口から、何時までも止む気配のない雨を眺めていると、そっと横から、誰かが現れた。
潤が振り向くと、そこにはかれんがいた。
かれんは例の様に、ランドセルから古ぼけた赤い折りたたみ傘を取り出し、潤の方を振り向いて言った。
「一緒に…入ろ?」
潤はドキッとした。そして気が付けば、自然にかれんの傘の中に入っていた。
雨降りの帰り道、不意に潤の方から会話を切り出した。
「ごめんな、かれん。」
「もう、いいよ。」
また二人の心はつながった。しかし…
「かれんって、あんなに可愛かったっけ…」
「いつの間に潤って、あんなに大きな体になってたのかな。」
二人は気付き始めていた。お互いが、男の子、女の子の関係にある事に。大きな違いがある事に。
更に日が過ぎ、卒業式の練習が行われ始めたある日。その日の下校時も、雨が降っていた。
潤がまた傘を忘れ、靴箱のある校舎の出口から、何時までも止む気配のない雨を眺めていると、そっと横から、誰かが現れた。
潤が振り向くと、そこにはかれんがいた。
かれんは例の様に、ランドセルから古ぼけた赤い折りたたみ傘を取り出し、潤の方を振り向いて言った。
「一緒に…入ろ?」
潤はドキッとした。そして気が付けば、自然にかれんの傘の中に入っていた。
雨降りの帰り道、不意に潤の方から会話を切り出した。
「ごめんな、かれん。」
「もう、いいよ。」
また二人の心はつながった。しかし…