青空のむこうに~バスケに恋して~
「…メール、ごめんね。実は…」
持ってきたケータイの電源を入れてマホに渡す。
新着メールが100通近くも入っていて、マホの表情が少し歪んだ。
「…これ…」
「だから、電源切っちゃって、マホのメール読めなかったの。ごめんね…」
「ひどい…こんな卑劣なメール…」
そう言うと、マホは自分のケータイを取り出してメールを打った。
「ゆず、メアド変えよう?」
「うん…。でもどうやって変えたらいいのか…」
メアドの変更の仕方が実はわからなかったりする。
私が言うと、マホはクスッと微笑んだ。
「私わかるから、一緒にやってみよ?」
「うん…」