青空のむこうに~バスケに恋して~
「ゆず、また明日ね!」
「うん。部活頑張って…」
マホに手を振って私は教室を出る。
…部活頑張って…
1年の時は私がよく言われた言葉。
1年前は自分がこうなるって事、全く予想してなかった。
「ファイオー!」
体育館から女子バスケ部の威勢のいい掛け声が聞こえてくる。
ただ好きだっただけなのに、何もかも失ってしまった。
私が頑張らなければ、みんなが笑顔でいられる…。
そういう事だったのかもしれない。