青空のむこうに~バスケに恋して~


「ゆず、また明日ね!」

「うん。部活頑張って…」


マホに手を振って私は教室を出る。



…部活頑張って…



1年の時は私がよく言われた言葉。


1年前は自分がこうなるって事、全く予想してなかった。




「ファイオー!」


体育館から女子バスケ部の威勢のいい掛け声が聞こえてくる。


ただ好きだっただけなのに、何もかも失ってしまった。



私が頑張らなければ、みんなが笑顔でいられる…。


そういう事だったのかもしれない。


< 105 / 287 >

この作品をシェア

pagetop