青空のむこうに~バスケに恋して~


「よし、行こうか」

「うん。ゆずもちゃんとついてきてね」

「え?あ、うん…」


桐沢君も一緒だなんて聞いてないんだけど…?


でも、今さら断れないしとりあえず私は黙って二人についていく事にした。



教室を出る時、いつものように三人が聞こえるように嫌味を言ってる姿が見えたけど、私にはどうでもよかった。




放課後、時間あいてる?って聞かれたから、てっきり校内で用事があるのかと思ってた。



だけど、二人は普通に自転車に乗って学校を出た。

その二人の後ろから私も自転車でついていく。


マホと桐沢君はとてもお似合いだと思う。

二人が付き合ってるって聞いた日から、そう思ってたけど…。


お互いが相手を思っていて、大切にする。


当たり前の事かもしれないけど、これって意外に大変な事だと思う。

だって、みんな自分が一番大事だもん…。


マサシと付き合ってたけど、彼は私をどういう存在として見てたんだろう…?


サエと常に比較し、本命の彼女であるはずの私はいつもけなされて、サエをとても大切にしていたマサシ。

私への愛情は微塵にも感じなかった。



でも、それは私も同じだったかもしれない。

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