青空のむこうに~バスケに恋して~


「何か、俺が二人を泣かしてるみたいだな」



しばらく泣いた後、ふと桐沢君が言った。

その言葉が少し可笑しくて、マホと顔を見合わせたとたん思わず笑ってしまった。


「…話、聞いてくれてありがとう…。スッキリした」

「そっか!よかった…」


パッと明るい笑顔を見せるマホ。

泣きすぎて目が赤くなっている。


「これからはここで誰にも邪魔される事なくできるから。それと…もう我慢するな」

「うん…ありがとう…」



ゴシゴシと目をこすって私は立ち上がった。


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