青空のむこうに~バスケに恋して~
なんか、とても恥ずかしいところを見せちゃった気がしてならない。
パッパとスカートの埃をはたいてベンチに座りなおす。
マホが買ってきてくれたスポーツドリンクは、時間がたってぬるくなっていた。
「マホ…ごめんね。余計な心配かけちゃったね…」
「ううん。話してくれてありがとう。…逆に苦しませちゃってごめんね…」
どんなに言っても物足りない。
ずずっと鼻をすすると、上着のポケットに入れていたケータイが鳴った。
メールの着信音。
「あ、もしかして帰りが遅いって家の人心配してるんじゃ…?」
「それはないよ。大丈夫」
マホにそう言って私はメールの確認をした。
『俺じゃやっぱり力になれないのかな?』
モルからのメール。
体育の授業前に見たメールの返信をしていないから多分、送ってきたんだと思う…。