青空のむこうに~バスケに恋して~
ケータイを見る私の表情を不思議に思ったのか、マホが横から覗きこんできた。
「どうしたの?また嫌がらせ?」
「…ううん。あのね、間違いメールから始まったんだけど…」
私はそう言って、今まできたモルのメールを見せて、マホと桐沢君に話した。
始まりは、去年の夏の合宿帰りの写メ付メールがきたって事。
それから、日常生活のメールをやり取りしてるって事。
私がバスケを嫌ってる事を知ってるって話も…。
「…で、このメールがきたんだと思うんだけど…」
モルのメールを見ていた桐沢君が肩を震わせてクスクスと笑い出した。
「いいんじゃない?返事してあげなよ」
「え?!」
「だってバスケ君、ゆず子をバスケット嫌いから救い出したそうだし」
桐沢君の発言に私は、うーんとうなってしまう。