青空のむこうに~バスケに恋して~
これがいたずらじゃないっていう保証はどこにもない。
バスケが絡んでるから今度こそ裏切られたくないっていう気持ちもあるし…。
モルとは、何となくだけど繋がりを切る事は避けたい。
「…そいつ、本気で心配してると思うぜ?」
「どうしてわかるの…?」
「俺がバスケ君と同じ立場だからじゃないかな」
その言葉は、私を納得させるのに十分すぎたかもしれない。
「そっか…。疑いすぎるのもよくないね…」
「全く警戒しないのも問題あるけどね」
桐沢君がこう言ってくれてるんだし、せっかくだからちゃんと返事をしよう。
『今日、久しぶりにスリーポイントを決めました。私はやっぱりバスケットが好きなんだと気づく事ができました。それと、今まで感じの悪いメールばかりでごめんなさい』
送信…っと…。