青空のむこうに~バスケに恋して~
てっきりマホも来るかと思ったのに、彼女はついてこなかった。
「話って…?」
虎鉄は体育館まで私を連れてきた。
誰もいない体育館はガランとしている。
「遠まわしに言うのも面倒だから単刀直入に言うよ。男子バスケ部のマネージャーになってくれないか?」
「…えっ?!」
急に何を言うんだろう…?
私に男子バスケ部のマネージャーになれって…?!
「え?ちょ、ちょっと待って…。話が見えないんだけど…」
「ああ、悪い。マホと同じ学年のマネージャーが転校するって決まっちゃって、3年が引退したらマネージャー減るんだ。それはかなり困るから、ゆず子なら適役かなって思って次期キャプテン自ら来たんですが」
虎鉄、次期キャプテンなんだ…?
いやいや、気にするとこはそこじゃない。