青空のむこうに~バスケに恋して~
「…私は…あの体育館にいられる自信がない。死ねばよかったのにってもう二度と言われたくないし…」
あの場所に足を踏み入れて、暴言吐かれて平気でいられる自信はない。
きっと、嫌がらせはされるだろうし、また言われるだろう…。
『死ねばいいのに』
どうしてそんな事軽々しく口にできる…?
「やってみなきゃわかんない…って言いたいとこだけど…。そんな暗闇を心に抱えてたら、そりゃ迷うよな」
彼はそう言って転がっていたボールを拾いに行く。
そして、そのボールを私に向かって投げた。
「けど、もう君は一人じゃないだろ?虎鉄もいるし、マホちゃんもいるじゃん?」
私はひとりじゃない…?