青空のむこうに~バスケに恋して~
「…じゃあ、俺は?」
「…へっ?」
二人に頼ってばかりじゃ悪いなってそんな気持ちでいたら、彼が急に変な事を言いだした。
もちろん、わけがわからなかった私は、思いっ切り疑問系の顔をしていたと思う。
「おいおい、そんな変な顔しなくても…」
「いや、だって…変な事言うから…」
「変って何だよ。ゆずっ子がうじうじ悩むからだろ?」
「そうなんだけどさ…」
…って、私…。
この人に名乗ったっけ?
「えっと…。私、名乗りました?」
「あ、いや…。虎鉄がそう呼んでたから…」
私の知らない人にまでゆずっことか言ってるのか、あの人は…。
まあ、虎鉄らしいけどね。