青空のむこうに~バスケに恋して~
「あ、そうだ!虎鉄、星崎クンに私の事、ゆずっ子って言ったでしょ?!」
「え?あれ~?そうだっけかなぁ…って、お前、トージに会ったの?」
「うん、昨日…」
私が言うと、マホはニコニコとした。
「トージ君と会えたなんて、ゆずラッキーだね」
「なんで?」
「トージ君、虎鉄が誘わないとあの公園来ないんだよ。自主練なら部活の後にできるし」
…そうなんだ…?
そういえば、確かに学校で自主練できるならあの場所に来る必要ないもんね。
その時、ポケットに入れていたケータイがブルブルと震えだした。