青空のむこうに~バスケに恋して~
「…バスケ君はゆずっ子に立ち直って欲しいんだな」
メールを見ながら虎鉄が言う。
夜明け…。
私が心に闇を抱えてるからこそ、そう表現したんだろう。
たくさんのなぐさめの言葉を並べられるよりも、シンプルすぎて逆に心が軽くなる。
『私はマネージャーを引き受ける事にしました。本当にありがとう!』
確かに『バスケ小僧』っていうのは少しかわいそうな気がした。
編集して『モル』に直す。
「…この人ってどんな人なのかな…?」
「どんな人って外見的な?」
「それもあるけどっ!…バスケやってるからやっぱり私よりは背が高いんだろうなぁ…」
メールの文面を見ながら私はつぶやく。
バスケへの情熱は誰にも負けてなくて、学校生活でもきっとみんなの人気者。
「好きなの?」
「えっ?!」
マホの問いかけに私の顔は熱くなった。