青空のむこうに~バスケに恋して~
「今日の放課後から大丈夫か?」
「え?あ、マネージャー?うん、大丈夫…」
「じゃあ、マホ。ゆずっこをよろしくな」
「了解♪ゆず、よろしくね!」
虎鉄に言われて私が返事をすると、マホがニコニコと言った。
「改めてよろしくね」
正直、まだ放課後の体育館に行くのは怖い。
でも、今までの自分を変えなきゃ何も変われない。
だからここで一歩踏み出しておかないと…。
「ねーねー、マサシ。星崎クンの事どうなってんの?紀子がしつこいんだけどさ」
「星崎?あ~、そういやそんな事も言ってたっけ?あいつ、何回電話しても繋がらなくてさ」
サエとマサシの声はいつも大きい。
聞きたくなくても聞こえてしまう。
「なあ、桐沢。お前、星崎と連絡とってくんね?オンナ紹介してやるよってさ」
上から目線のマサシの言葉。
サエは隣りでクスクスと笑ってる。