青空のむこうに~バスケに恋して~
「…言い返しちゃった…」
「うんうん。何も悪い事してないんだから、堂々としてればいいんだからね♪」
うん。
私、これから少しずつ頑張っていくからね。
マホと体育館に行くと、すでに部活は始まっていた。
体育館の半分は女子部が使っていて、そっちも部活は始まっている。
何気なく見ると、サエやカズミたちが私の方を見て、
『信じられない』
って顔をして囁き合っている。
おそらく、さっき出てったマサシは真っ先にサエに告げ口したに違いない。
どこまでも女の腐ったようなヤツ…。
少しでも舞い上がって好きだと思った自分に腹が立つ。
マサシが体育館に現れる事はなかった。