青空のむこうに~バスケに恋して~
ていねいに、マネージャーの仕事を一つずつマホに教えてもらった私。
雑用は1年生も手伝ってくれるとの事で、絶対に覚えなければならないっていう重要な仕事は特になかった。
「後はやってるうちに覚えるから大丈夫だからね。だから、最初に覚えなくちゃならない事は、部員の名前だね♪」
「ああ、そうだね!」
仕事内容よりもそっちの方が大事だぁ…。
大変かもなぁっていうため息をつくと、マホは笑いながら1冊のノートを差し出した。
「私が覚えるのに使った物だけど、よかったら使って?」
「え?いいの?」
ノートをパラパラとめくると、部員の写真が丁寧に1枚ずつはってある。
その下には名前とクラス、身長・体重が記入されていた。
よかった、これがあればすぐに覚えられそう♪
部活が終わり、マホと虎鉄の三人で自転車を走らせていた。
「また、決勝戦は星羽とだろうなぁ~」
「そうだねっ!今度は勝ちたいね」
星羽か…。
私、初めてちゃんとした試合を見る事になるんだぁ…。
トージ君のプレーも見られるのかぁ…。