青空のむこうに~バスケに恋して~
これも虎鉄から聞いてるかもしれないなぁ…。
「…あのね、私、見ず知らずの人にメールで励ましてもらった事あるの」
そう言いながらケータイを取り出して待受画面を見せた。
トージは私の待受を見ながら、へーって声を出す。
「最初は間違いメールで届いたものだったんだけど、この人もバスケやってるみたいでね。…スキっていう気持ちとは違うかもしれないけど、どんな人なのかなって興味があってね…」
って、何でこんなベラベラとトージに話してるんだろっ!
今、そんな事考えてる場合じゃないのに。
「…いいヤツじゃん。バスケに本気で取り組んでるヤツに悪いヤツいないんだよな…」
トージはそうつぶやいた。
『本気で取り組んでるヤツ』って部分が強調されてたから笑っちゃったけど。
…でも、モルからのメールはこないんだよ…。
邪魔するの悪いから、モルの返事がくるまでメール出さないことにするけど。