青空のむこうに~バスケに恋して~


これも虎鉄から聞いてるかもしれないなぁ…。


「…あのね、私、見ず知らずの人にメールで励ましてもらった事あるの」


そう言いながらケータイを取り出して待受画面を見せた。

トージは私の待受を見ながら、へーって声を出す。


「最初は間違いメールで届いたものだったんだけど、この人もバスケやってるみたいでね。…スキっていう気持ちとは違うかもしれないけど、どんな人なのかなって興味があってね…」


って、何でこんなベラベラとトージに話してるんだろっ!

今、そんな事考えてる場合じゃないのに。


「…いいヤツじゃん。バスケに本気で取り組んでるヤツに悪いヤツいないんだよな…」


トージはそうつぶやいた。


『本気で取り組んでるヤツ』って部分が強調されてたから笑っちゃったけど。



…でも、モルからのメールはこないんだよ…。


邪魔するの悪いから、モルの返事がくるまでメール出さないことにするけど。


< 185 / 287 >

この作品をシェア

pagetop