青空のむこうに~バスケに恋して~


前はひとりぼっちだったから、戦う気力さえ起きなかったんだろうけど。

今は一人じゃないってわかってるから自分を保っていられるのかもしれない。


知らないうちにみんなの存在がこんなに大きくなってたんだね。


「ま、せいぜい頑張れよ~」

「マサシに媚び売る練習もしておいたほうがいいんじゃなぁい?」


へらへらと笑いながら二人は教室を出て行った。


かなり余裕の感じだけど、マサシの事だから練習してないな…。


わかってた事だけどね。



ため息をついてると、ケータイが震えた。

画面にはトージの名前が出てる。


『来る時、ゆずんとこの近くに売ってるもちチーズたい焼き買って来てくれないか?』


「もちチーズたい焼きぃ…?」


確かにうちの学校の近所にたい焼きやさんはある。

もちチーズたい焼きが売ってるのも知ってる。


私も大好きだし。

でも、トージがもちチーズたい焼きって…。



可愛すぎるでしょ!


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