青空のむこうに~バスケに恋して~
「なに、ケータイ見てニヤニヤしてるの?」
「マホ~、聞いてよ。トージってばコレ!」
トージからきたメールをみせると、マホはクスッと笑う。
「トージ君、そこのたい焼きやさんお気に入りなんだよ。虎鉄も何度か買って来てって頼まれて買ってった事あったし」
「そうなの?!なんか可愛すぎる~」
私は笑いがこらえきれなくて、ププッと笑ってしまった。
「…ねえ、ゆず。トージ君に恋してない?」
「はぁっ?!」
マホの質問に私はとんでもない声を出してしまった。
いやいや、マホさん…。
何でそんな質問が…?
「ゆずがトージ君の話をすると、キラキラしてるんだよね」
「でも、まさか…そんなわけ…」
そんなわけない。
確かに、トージと一緒にいると楽しいし、素直な自分でいられる。
でも、きっとこれも虎鉄の時と同じように、一種の憧れなんだと思う。
バスケット上手いから尊敬してるし。