青空のむこうに~バスケに恋して~


翠は私と同じクラスにいる同じグループの子。

やはり経験者で、試合中に人をよく見ているので、的確にパスを出し、シュートを決める。


先輩たちもそれはわかってただろう…。




「もう1人。葉村柚香」


ユニフォームを受け取っていた翠を見ていたら、自分の名が呼ばれた。


「え…?」


呼ばれた瞬間、隣りでサエが信じられないというように驚きの声を出した。


カズミ達のグループの視線も痛いほど突き刺さる。


「あ、はい…!」


1番信じられないのは私だ。



何で私が選ばれるの?


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