青空のむこうに~バスケに恋して~


初夏に熱いたい焼きを食べるってのも変な感じ。

でも、もちチーズのたい焼きなら季節関係なくいつでもいけちゃう。


「じゃ、これお金…」

「いいって。だって一個120円だし」

「…じゃ、ゴチになりますー。次はオレがおごるから」


トージはパクッとたい焼きを口にする。

それを見て私もたい焼きを一口食べた。


もちとチーズの甘みが口の中に広がる。


「やっぱうめーな」

「甘党なの?」

「いや、別に。オレ、コーヒーはブラックだし」

「えーっ!私、コーヒー飲めない…」

「おこちゃまじゃん♪」


否定はできないけどっ!


「じゃー、おこちゃまのゆずっ子にはコレ」

「…どうもありがとう」


カバンから冷たいアップルティーのペットボトルを取り出して、トージがくれた。


見ると、私が大好きでいつも飲んでるメーカーのものだった。


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