青空のむこうに~バスケに恋して~
私、このアップルティーが好きだってトージに言ったっけなぁ…?
それ以前に、アップルティーの話はしてないと思ったけど。
ああ、また虎鉄が言ったのかな?
…私、虎鉄に話した覚えもないんだけど。
「ねぇ。私がアップルティー好きだって知ってたの?」
「え?だってお前、メールで言ったじゃん」
「あ、そっか…」
そっか、そういえばメールでそんな事送ったっけ。
なーんだ、じゃあ納得。
「あ、最後の1個どうぞ」
「じゃ、この1個は半分にして食べるか」
残ってた最後の1個を半分に割るトージ。
あげるつもりで買ったのに、トージは二等分にしてしまった。
しかも、頭のほうを私にくれる。
「ありがと。尻尾の方でもよかったのに」
「…いいんだよ。女の子には優しくしないと」
ニコッと笑った顔がキレイ過ぎてドキドキしてしまう。