青空のむこうに~バスケに恋して~
疑問がたくさん浮かんでくる。
『そうなれば、オレの役目はもう終わりだと思います。オレもゆずにたくさんの勇気をもらって心強かった。今まで本当にありがとう。そして、幸せになって下さい。できることなら、バスケットともう一度強く関われる事を願って…』
今まで本当にありがとうって…。
それは私のセリフだよ…!
映画はすでに本編が開始されている。
だけど、私はそんなのちっとも気にならなかった。
『サヨウナラ。モルより』
メールの最後はそれで〆られていた。
私は慌ててそのメールアドレスに返信する。
だけど、出したメールはそのまま戻ってきた。
おそらく、私にメールを出した後、すぐにアドレスを変更したのだろう。
たくさんの勇気と支えをもらったのは私の方なのに…
モルは多くの謎を残したまま、私の前から消えてしまった。