青空のむこうに~バスケに恋して~
「そんな…まさか、トージは…」
「トージ君は知ってるよ?虎鉄が初めてトージ君にもちチーズたい焼きをあげた時に話してるから」
「じゃあ…」
そんな事があるわけない。
ただの偶然に決まってる。
何を言いたいのかマホにはわかっちゃったみたいだけど。
「…偶然なんか…じゃないんだよ?」
「…なんで…?そんなの嘘だよ…」
トージが私の事を好きだなんてそんなの…ウソだよ…。
私は何の取り柄もない。
そればかりか、バスケットから逃げ出した負け犬。
そんな私がかわいそうだからって…。
「これ以上は何も言えない。後はゆずが自分でトージ君から聞く事だと思うから」
「…でも、私はモルが…」
「モル君がどうかしたの?」
あのね、マホ…。
モルは突然、私の中から消えてしまったんだよ…。