青空のむこうに~バスケに恋して~
悔しそうに舌打ちをするマサシにやっぱり私は何も反応をしない。
ただ、黙々とシュートを放つだけ。
そんな私の表情がマサシの中で気に入らないのだろう。
苛立った顔になってるのがわかる。
4回目。
私は難なく決めて、マサシは外した。
この時点で、勝負があっさりと決まってしまった。
ボールがリングに当たってネットを通過せずに落ちた瞬間…
「ふざけんなっ!こんな勝負は無効だ!」
そばにあったボールを蹴飛ばしながらマサシは怒鳴り散らした。
そして、私の方を向く。
「きたねーマネすんじゃねーよ。お前、星崎に教えてもらってたんだろ?!」
「それのどこが汚いんだよ?オレは、練習期間設けたぜ?練習しないでチャラチャラしてるお前が悪いんだろうが」
冷ややかな虎鉄の反論。
マサシは眉をつりあげて、虎鉄のほうを振り返る。