青空のむこうに~バスケに恋して~


今日はそれで部活が終わりとなり、明日から本格的な練習が始まる。




「虎鉄、さっき珍しくカッコよかった」

「珍しくってひどくね?オレは常にああだろうが」


帰り道、自転車を走らせながら虎鉄とマホは笑いあっていた。

後ろから二人の姿を見て、私もフフッと笑みをこぼす。


三人でいつものバスケットコートへ向かっていた。



トージに結果のメールを送ったけど、返事はまだない。

時間的に部活の最中だし、夜には何らかの反応が返ってくるとは思う。


…思うだから、わからないけど。


モルの事で頭いっぱいで、トージへのメールは適当になってた気がするし…。



「…虎鉄。もちチーズの話、知ってたなら教えてくれればよかったのに」

「はあ?お前、女なんだからそういう噂話はちゃんと知ってろよ。オレは知ってるかと思ったから言わなかったんだよ」


ボールをついてる虎鉄に言うと、そんな答えが返ってきた。


…確かに、噂話に疎かった私も悪いけど。


< 226 / 287 >

この作品をシェア

pagetop