青空のむこうに~バスケに恋して~
トージと私の目があった。
包帯を巻いてる私を見て、表情がくもる。
「…大変な目にあったってな。大丈夫か?」
「うん…。私が悪いんだし…」
たい焼きの意味を知ってたとしても、紀子に尾行されてるの気づかなかったわけだから、これを防げたとも思えないけど…。
「何でも自分のせいにするんだな、ゆずは」
「…そう…かな?」
だって、そう思ってれば怒る人いなくなるんだろうし。
みんな、自分以外の人のせいにして生きていれば楽だもの…。
「マホ、パスだし頼んでもいいか?」
「はぁい♪」
コートから虎鉄に呼ばれて、マホは可愛らしい返事をしてコートへと行く。
今までマホが座ってた場所に、トージが座った。
「…マサシに圧勝したって?見たかったな」
「トージが教えてくれたおかげだし…」
「ゆずが頑張った結果だろ?オレは教えただけで、頑張ったのはゆず」
虎鉄と同じ事を言ってる。