青空のむこうに~バスケに恋して~
私は空を見上げてため息をついた。
「…これで、素直にバスケットに関われるのかな、私…」
「もちろん」
トージが笑って頷いたので、私もつられて笑顔になる。
「で、ゆず。オレはお前に言わなきゃいけない事が…」
「…もしかしてたい焼きの事?」
私が聞くと、トージはうーんとうなる。
やっぱり、そうだったんだね…。
「ごめんね。私、さっきそのたい焼きの話を知って…。あの、私の思い違いだったらさらに申し訳ないんだけど、たい焼きの意味通りにトージが想っててくれたのなら…嫌な思いさせてごめんなさい」
立ち上がって私は頭を下げた。
「…ぶっ」
「え?!」
急にトージが吹きだしたので、私は顔を上げた。
可笑しそうにお腹をおさえて笑うトージ。
私、なんか変な事言った…?!