青空のむこうに~バスケに恋して~
「ゆず、マジうけるっ!真剣にそんな風に謝られたら、言えるものも言えなくなるだろうが」
「…へ?」
笑いながらトージは困ったような顔をしてる。
「…まあ、思い違いじゃないから…。オレは、ゆずが好きです」
「あ、えっと…」
ストレートに言われて私は顔が熱くなるのがわかった。
こういう風に言われた事ってないし…。
マサシに言われたのだって、あれ告白だったのか今じゃよくわからないし。
「…私なんかが…トージを好きでいていいのかな…?」
「オレはゆずがいいんです」
キリッと言ったトージが妙に可笑しくて、つい笑ってしまった。
「人の顔見て笑うなんてひどくね?」
「顔が可笑しいなんて言ってないよーっ!」
「じゃあ、他におかしいとこがあったんだな?」
神様…。
私は幸せになっていいんですよね…?
ねぇ、モル…。
あなたがきっかけをくれたから私、幸せにたどりつけたよ。
本当にありがとう…。