青空のむこうに~バスケに恋して~


だけど、時間を置くこともなく、すぐにそのヒステリックな声が再開した。


「あんた、自分が何やったかわかってんの?!」

「わかってるよ!でも、仕方ないじゃない?マサシが選んだ事なんだから!」


言い合いをしていたのはサエとカズミだった。

二人がケンカしてるのを見るのは初めてだと思う。


マサシが選んだ事…?


何の話かわからず、私とマホは顔を見合わせた。


「私はずっとマサシの事が好きだった!それをあんたが葉村さんを利用して横取りなんかするから…っ!」


カズミが怒りで体を震わせている。

サエの顔も怒りで歪んでた。


「はぁ?だからって、今付き合ってる私がいるのに、隠れてマサシを口説くなんておかしいでしょ?!」


会話で何となく状況がわかってきた。


どうやら、マサシの取り合いをしているらしい。


< 235 / 287 >

この作品をシェア

pagetop