青空のむこうに~バスケに恋して~
だけど、時間を置くこともなく、すぐにそのヒステリックな声が再開した。
「あんた、自分が何やったかわかってんの?!」
「わかってるよ!でも、仕方ないじゃない?マサシが選んだ事なんだから!」
言い合いをしていたのはサエとカズミだった。
二人がケンカしてるのを見るのは初めてだと思う。
マサシが選んだ事…?
何の話かわからず、私とマホは顔を見合わせた。
「私はずっとマサシの事が好きだった!それをあんたが葉村さんを利用して横取りなんかするから…っ!」
カズミが怒りで体を震わせている。
サエの顔も怒りで歪んでた。
「はぁ?だからって、今付き合ってる私がいるのに、隠れてマサシを口説くなんておかしいでしょ?!」
会話で何となく状況がわかってきた。
どうやら、マサシの取り合いをしているらしい。