青空のむこうに~バスケに恋して~


バカバカしそうにため息をついて私は背を向けて窓の外を見た。

今、虎鉄は教室にはいない。


いれば、真っ先に間に入って止めてるんだろうけど。



「マサシ言ってたよ?サエには飽きたって。ちょっと甘い言葉かけたらすぐその気になってヤらせてくれたから軽すぎるってさ」

「…アンタ…まさか…」

「悪く思わないでよね。言ったでしょ?マサシの意思なの、これは」


さすがに状況の重さに驚いて私はまた二人を見た。


「…二人、友達だったはずじゃ…?」


マホが悲しそうな顔でサエとカズミを見てつぶやく。



好きな人が絡むと、友情なんてあっという間に崩壊するって話はよく聞く。

だから、マホと付き合ってる虎鉄が必要以上に私を守るから、いつかマホの不満が爆発するんじゃないかって私は不安だった。



でも、マホは違った。

自分が守れない代わりに二人で守って欲しいってトージに頼まれたから…。


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