青空のむこうに~バスケに恋して~
act.21 幸せの代償
カズミは毎日、平然と学校に来てるけど、マサシは相変わらず来ない。
サエは一時期の私と同じような行動になってる。
遅刻ギリギリに来て、真っ先に教室を出て行く感じ。
部活も出てないみたいだし。
「…ま、気にしないのが一番だな」
「うん。そうだね~」
部活が終わって、帰りの支度をしてると虎鉄が言った。
マホも同調する。
「これは、ヤツラの問題なんだし。ゆずっこが気になるのはわかるけど、ヤツラがお前に相談してきたら考えればいいんじゃね?」
「…冷たい言い方だけどそうだよね。やっぱり因果応報としか思えないもの」
そうだよね…。
自分がやられたから、頭を冷やせって言う事はしないけど…。
確かに、私が首を突っ込むことじゃない。
頼ってきたら力にはなるつもりでいるけど…。
「それより、ゆずっこはアレだろ?バスケ小僧の件」
「ああ、そうだった…」
そうそう。
私はモルを探さなくちゃ…!