青空のむこうに~バスケに恋して~
うちの高校の事は虎鉄に聞けばわかるし、虎鉄は事情を知ってるから説明しやすい。
「まあ、聞いてみるけど…。モルなんて呼ばれてたヤツなんかいるのかなぁ」
「それか、この画像を持ってる人だよっ!」
ケータイの待受画面を見せて私が言った。
他にもたこ焼き写メとか、鏡もちの写メとかみせた。
画像を見てるうちに虎鉄が吹き出した。
「お前ら、くっだらね~写メの交換してたのかよ」
「むー!くだらないとはなによぉ!」
たまりにたまった写メを見ながら私は虎鉄に向かって怒鳴った。
他の人から見ればくだらない事でも、私とモルにとっては大事な事だったんだよ!
特に、私にはひとつひとつが宝物みたいなものだし…!
「もー。虎鉄もバカにしないで協力してあげてよー」
「マホ、お前も思うだろ?だって鏡もちだぜ?」
「…ぷ」
「あっ!マホ今笑ったね?!」
口をおさえて笑いをこらえてるマホ。
…でも鏡もち、よく見てみるとちょっとおかしいかもしれない。