青空のむこうに~バスケに恋して~
act.22 決意した別れ
一瞬、何が起きたのかわからなかった。
ガラスが割れた音に驚いて、私をおさえつけてたマサシが何事かと振り返る。
「ゆず…っ!」
「…サ…エ…?」
割れたガラスから顔を覗かせたのはサエだった。
マサシの顔色がサーッと変わる。
「おいっ!何やってんだ!テメェ!」
「ゆず?!大丈夫?!」
続いて、虎鉄とマホ、そして何人か先生達がいる。
窓ガラスのカギを開けて、窓を開けると、サエが中に入ってきた。
マサシを突き飛ばして私を起こす。
「…サエ…?」
「本当にアンタはバカすぎて腹が立つ!バカバカ!」
サエは泣きながら私をギュッと抱きしめた。
何でサエが泣いてるんだろう…?
状況がよく理解できなかった。